天狗岳(標高 2,646m)

平成15年11月8日

 天狗岳は日本二百名山であり北八ヶ岳の最高峰です、岩の東天狗岳とハイマツの西天狗岳が並び北八ヶ岳のコケに覆われた登山道と女性的な山容が魅力です。いくつかのルートがあり体力に応じた計画が立てられます。


今回ご紹介するコースは唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテに向かい中山峠から東天狗岳に登ります。さらに西天狗岳から西尾根を下り唐沢鉱泉へ下山する周回コースです。

 東天狗岳へ向かうこのコースは黒百合ヒュッテまでは谷間を徐々に高度を上げて行きます、その為登り始めが楽で徐々にペースを作る事が出来ます。それに対し西天狗岳に向かうコースは尾根に向かって登りますのでスタートから急坂になります、尾根に出てしまうと一端平坦になりますので中間で体力を回復できることになります。

 また東天狗回りでの景色は天狗岳を見ながらの登りです、山頂に着いてから景色を楽しむようになります。それに対して西天狗岳に向かうコースは西尾根に登り切ると赤岳を初め編笠山や硫黄岳などを見ながら登ることが出来ます、天気の変わりやすい季節は西天狗岳へ先に登るほうが良いかも知れません、体力と天候を見ながらどちら回りのコースを取るか決めて登って下さい。

JR茅野駅下車タクシーで唐沢鉱泉へまたは中央道諏訪インターを出て料金所前の信号を右折しばらく行き左折してビーナスライン方面に向かいますトンネルを抜け、そのまま直進してビーナスライン方面との分岐(鬼場橋)を、そのまま直進して福沢工業団地入り口の信号を右折するか、少し上の山寺上の信号を右折して直ぐ南大塩の信号を左折します、福沢工業団地入り口の信号を右折して直進して来ても南大塩の信号に出ます。
 後は直進して三井の森を抜け坂道を登ります、舗装も切れて砂利道になった所に大きな看板が出ています桜台との分岐になります唐沢鉱泉へはさらに直進して約3k。唐沢鉱泉入り口に10台ほと置ける駐車場があります(架設トイレがあります。

 

黒百合ヒュッテ手前・スリバチ池コース

 

塩尻インター又は岡谷インターから国道20号線を塩尻峠に入り、峠の中腹に高ボッチ高原入り口があります、塩尻から来ると左折して約30分程度登って行くと高ボッチ高原に着きます、標高1,600mの高原で夏にはレンゲツツジやニッコウキスゲなどが咲き、夏には恒例の草競馬が開かれます。高ボッチ山からの景色も鉢伏山に引けを取りません、高ボッチから続く車道は鉢伏山荘まで続き、山頂まで20分で登る事が出来ます。
 今回のコースは牛伏寺から登り一度車道に出て、車道を1時間ほど歩く事になります、車道歩きは辛いものがありますが、景色もよく夏には沢山の花も咲きますので、のんびりと眺めながら歩きましょう。 一方扉温泉(とびらおんせん)からのコースは車道に出る事はなく山頂へ出る事が出来ます、コースタイムは2時間程度と聞いています。

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唐沢鉱泉(1時間10分)〜渋の湯からの分岐(45分)〜黒百合ヒュッテ(5分)〜中山峠(45分)〜黒百合ヒュッテからの分岐(20分)〜東天狗岳(20分)〜西天狗岳(40分)〜展望台(1時間20分)〜唐沢鉱泉

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黒百合ヒュッテ・スリバチ池 微かに蓼科山が

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西尾根への登山道は唐沢鉱泉の前を通り過ぎて直ぐの所にあります(旅館の前の池と西尾根登山口/上の画像)黒百合ヒュッテへの登山口は西尾根登山口を過ぎて5分程度登った所にあります(下の画像)

 渋の湯からの分岐までは楽な上り坂で危険な所はありません、分岐を過ぎてから多少急坂になり大きな岩が沢山あります、北八ヶ岳特有のコケに覆われた湿った場所で岩の上にもコケがあり滑りやすくなっています、危険な所には鉄の橋が掛けられていますが、出来るだけ平らな岩を選んで歩きましょう。中山峠を過ぎるといっそう急坂になり山頂間じかには鎖場もあります、東天狗岳から西天狗岳へは特に問題なく歩けます。

 今回の下山コースの西天狗岳から西尾根へは岩場で今回のコースの中では注意を要する場所です。コース全体では迷うような所も無く特別危険な所もありませんので登りやすい山だと思います。

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渋の湯からの分岐と黒百合ヒュッテの間にはいくつもの橋が架けられています。
 画像は黒百合ヒュッテ直前の橋です、黒百合ヒュッテも近年改装され綺麗になっていました。
 今回のコースの中で唯一の山小屋です水場とトイレがあります。
 中山峠へはヒュッテの前を過ぎテント場過ぎた所にあります。
岩場に架かる橋

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 11月に入り暖かい日が続いています今日は10月に行く予定だった天狗岳に一人で行くことにしました。朝食を家で済ませ6時半出発です天気予報は晴れとのことですが塩尻峠を過ぎると八ヶ岳はすっぽりと雲の中です、諏訪湖ではシーズンを迎えたワカサギ釣りの船が沢山出ています、諏訪湖周辺は整備が進み湖を一周できる遊歩道が付けられ10月26日(日)には諏訪湖マラソンが7,000人の参加者を集める規模で行われました。

 茅野市に入ると八ヶ岳も見えるようになり丸い蓼科山を見ながら三井の森を過ぎ砂利道を登って行くと唐沢鉱泉へ着きました駐車場には2台の車が止められています早々に準備をして出発です。

天狗岳へは過去4回登っています、登山を始めて間もない頃渋の湯から東天狗岳を往復しました登山の経験も浅く楽しさよりも不安のほうが先だったことを思い出します、コケに覆われた綺麗な景色にすっかり気に入りその後も麦草峠から登たり、渋の湯から今回と同じ西尾根を下山して渋の湯へ。今年9月には夏沢鉱泉から硫黄岳と東天狗岳を縦走しました。
 
 
山頂間じかの鎖場

 

 

旅館の前には今日下山をする西尾根登山口があります黒百合ヒュッテへの登山口は5分ほど上にありましたこのコースは谷沿いを登るコースですコメツガの森は薄暗くコケに覆われた道が続いています、左手には渋の湯との間の小高い尾根が続き、なだらかな登山道をゆっくりと登って行きます登り始めて30分周りの木々も白樺が目立つようになり、左側の尾根に近づいてくると渋の湯からの分岐に出ます時刻は9時5分です。

 一度目の休憩を取り、大きな岩の連なる道を黒百合ヒュッテ目指して歩きます2日ほど前に降った雨で道はぬかるんでいます、大きな岩も雨で滑りやすくなっています。一人で登ることの多い私にとって何よりも慎重にと決めています慣れた山でも過信しないよう心がけてゆっくり登ります。

 東天狗岳 東天狗岳山頂と西天狗岳

 

9時55分黒百合ヒュッテ到着です黒百合ヒュッテも綺麗に改装されていました、サックを下ろし持ってきたミカンとお菓子を食べ、そうそうに出発です。ヒュッテの前を過ぎキャンプ場から5分も歩くと中山峠です、天候はあまりよくなく強い風が吹いています前方には東天狗岳の山頂が見えています、ここから見る東天狗岳の東側は鋭く切れ落ちて下の方まで崩れ落ちています、道も急坂です後方には今立ち寄った黒百合ヒュッテとスリバチ池が小さく見えています何度も振り向いてシャッターをきります、風が冷たくタオルを襟巻き代わりに首に巻きつけて、もう少しで山頂です。

 山頂は今までにも増して強い風が吹いています、硫黄岳の爆裂口が微かに見え隠れしています、空は黒い雲が掛かりひゅ〜ひゅ〜と冷たい風が顔に当たります、サックを下ろすこともなく西天狗岳に向かいます。

 西天狗岳は東天狗岳とは対照的にハイマツの山です、さらさらとした土質の道にハイマツが綺麗です山頂は平らで見晴らしも良く西には茅野市の町も見えています。
 風当たりの少ない東側のハイマツの影で昼食を取ります、お湯を沸かし持ってきたチキンラーメンを入れて蓋を開けては閉めて「まだかな?これが美味しいんだな〜」などと独り言を言いながら「おにぎり」を食べます。
 西天狗岳で昼食を取るのは今回が初めてです、なぜか東天狗岳を主に考えていて西天狗はついでのように思っていましたが、むしろ西天狗岳を主に景色を眺めるほうが良いように感じます目の前の東天狗岳から南へ伸びる稜線少し小高い根岸岳、ひっそりとたたずむ根岸山荘、大きく切れ落ちた硫黄岳の爆裂口その向こうに主峰赤岳や阿弥陀岳

西天狗岳山頂(上) 西天狗岳からの東天狗岳(下)
 

 

西天狗岳から西尾根に向かう道は多いな岩が連なる急な道です、天気には恵まれなかったけれど11月のこの時期にしたらラッキーを言っても良いでしょう、今年は天候不順で思うような登山は出来なかったけれど、初めて行った中央アルプスの麦草岳や妙高山はお気に入りの山になりました。

 

 東天狗岳根岸岳への尾根・西尾根展望台
     

花の百名山の根子岳や四阿山、焼岳も初めて登った山でした今年の登山もこれが最後の山です西尾根の展望台から天狗岳眺め「また 来ます」